月: 2023年12月

  • 私が鍼灸師になった訳

    私が鍼灸師になった訳

    一人娘を育てながら20代後半から飲食店でパートで働いていた私が、なぜ鍼灸師になったのかまとめてみました。

    パートからのキャリア変革

    結婚して子供を産んで専業主婦でいるのもなんだかつまらなくて、求人情報で見かけた飲食店でパートで働いていました。
    それなりにやりがいは感じていたのですが、気づけば10年近くも働き続け自分もあと数年で40歳という大きい壁が近づいて来た時にふと
    「このままずっとこの仕事を続けるのかな」
    と考え始めました。
    その時点でシングルマザーになっていた私はなんだかそれは違う気がすると思いました。
    何か手に職付けたいな、じゃあ何をしたいだろうと考えた時に
    「整体師を目指そう」
    と思いました。
    自分自身頑固な肩こりに悩まされていて整体院(いわゆるもみほぐし)によくお世話になっていたので今度は自分が誰かを癒す側になりたいと思いました。

    困難を乗り越えて整体学校

    好きな時に自由に通える整体学校があり、仕事をしながら休みの日を利用して整体の学校に通うことにしましたが、現実は整体師になりたいという思いはあっても転職する勇気もなく、忙しいを理由に学校も真面目には通わず現状維持に甘んじる日々を送っていました。

    そんな中めまいが起こるようになり、立っていられないほど辛く仕事も休まざるを得ない状態になってしまいました。耳鼻科にも通院しながら2か月ほど休職しましたが改善せずそのまま退職することになりました。
    当時中学生になっていた娘を抱え体調も悪いままの失業はかなりの絶望感でしたが、だからこそ
    「こうしちゃいられない」
    というパワーも沸き、体調の良い日を見計らって整体の学校に真面目に通うことにしました。

    整骨院での仕事と志向の変化

    3ヶ月経ち失業保険も切れ整体の勉強の目途もつき就職活動を始めた時に整骨院での仕事にたどり着きました。
    国家資格を持たない整体師なのでリラクゼーションサロンという選択肢の方がメジャーなのですが私は医業類似行為を行う整骨院での自費メニューを担当する仕事にご縁がありました。

    整骨院に来るのはやはりケガなどをして痛みがある「患者様」
    患者さんたちと接しているうちに「癒したい」から「治したい」に意識が変わり、資格的にも技術的にもこのままでは患者さんたちを救えないと思うようになりました。

    じゃあどうしようとまた考えるようになり、整骨院で活躍する柔道整復師の資格を取ることも考えましたが娘もいる身で3年間専門学校に通うのは無理、と気持ちは動きませんでした。

    鍼灸との出会い

    整骨院で働くようになってからもめまいには悩まされていましたが耳鼻科に何件も行き大きい病院で検査をしても異常なし。
    辛い時は点滴を受けてから仕事に行く日もありました。
    ある時ふと、肩こりで悩む私に「鍼すごくいいよ!」と言っていた何年も前の友人の言葉を思い出し
    「鍼受けてみよう」と近くの鍼灸院に生まれて初めて鍼を受けに行きました。

    鍼を打たれた瞬間、私の中で何かのスイッチが入るのを感じました。
    鍼の響きの心地よさ、滞っていたものが流れる感覚。。
    身体が良くなる感覚はももちろんですが整体師として行き詰っていた事に対しても
    「これだ!」と思い60分の施術が終わる頃には「鍼灸師になる!」
    と心が決まっていました。

    鍼灸師への道

    鍼灸師も国家資格なので3年間専門学校に通うのですが「でも無理」は一切沸かず、すぐに資料請求し何かに導かれるようにバタバタと1週間後には専門学校の入試を受けていました。

    ちょうど娘が高校に入学する年に私も40歳にして専門学校に入学。
    昼間は仕事をしながら夜は学校に通い3年後無事に国家試験に合格し鍼灸師免許を取得。
    市内の鍼灸整骨院にて5年間、延べ10,000件の施術に携わりこの度独立開業をいたしました。

    鍼を受けてからどこに行っても良くならなかっためまいも改善し、鬱々とした気持ちも晴れていき性格も変わっていきました。
    私の身体も心も救ってくれ、人生をも変えてくれた鍼で、今度は私が誰かのお役に立ちたいと思ってこの仕事をしております。

    振り返りと感謝

    あの時めまいが起きなければ
    整骨院で働かなければ
    何年も前の友人の言葉を思い出さなければ
    別の鍼灸院に行っていたら

    一つでも違っていたら鍼灸師になっていなかったかもしれません。
    今では辛かっためまいも含めてすべての出来事に感謝しています。

    最後までお読みいただきありがとうございます(^^)

    この記事を書いた人

    慶kei鍼灸院院長:松田慶子/国家資格:鍼灸師免許取得

    免許取得前は整体師として身体に携わる仕事に従事。
    免許取得後は仙台市内の鍼灸整骨院にて年間2,000件ほどの施術を行っています。

  • 子午流注

    子午流注

    東洋医学には
    「天人合一(てんじんごういつ」という考えがあります。
    人間も自然界の一部であり、季節や気候の変化、時間の流れに応じた養生をして健やかな生活を送りましょうと言う考えが東洋医学の基本にあります。

    子午流注とは

    時間にも意味があり、時間と身体の関係を表したものが子午流注です。
    子午は時間
    流注は流れを意味します。

    24時間を2時間ごとに区切った時間にはそれぞれ十二支と六臓六腑が相応し、特定の時間に特定の臓腑が活発に活動すると考えられています。

    人間も自然の一部なので日の入りと共に身体を休め、日の出と共に目を覚ます生活が理想です。
    便利になった現代では難しい方も多いと思いますが。。。


    睡眠について考える

    子午流注の考えをベースに睡眠についてお話させていただきますと〇時間寝ればOKという訳には行かないのです。何時に深い眠りについているかが大事なのです。

    陰の気が最も高まりこの時間に深い睡眠に就くことで翌朝の活力となります。
    新陳代謝も活発になる時間で成長ホルモンの分泌も行われるのでアンチエイジングにはこの時間の睡眠は欠かせません。
    胆は決断を主るのでこの時間に睡眠を取らないと決断力も鈍くなります。
    中国のことわざで「一度の食事より子の刻の睡眠が大事」と言われています。

    この時間に全身を巡る血が肝に戻り、再びきれいになった血を全身に送り出します。
    この時間に起きていると解毒されない汚れた血が身体を巡り病の原因となります。
    また肝は思考を主るのでこの時間に睡眠を取らないと思考力が低下します。
    丑の刻参りや草木も眠る丑三つ時など怖いイメージがある丑の刻ですが身体にとってはとても大切な時間です。

    上記三つの時間が睡眠には重要な時間と言ってよいと思います。
    三焦は西洋医学的な概念にはない臓腑ですが、胆と肝に関してはそれぞれ胆のうと肝臓と似ているものという解釈で良いと思います。

    同じ8時間睡眠でも23時から7時までの睡眠と、1時から9時の睡眠では身体への影響が変わってきます。
    ぜひ子午流注を意識した生活をしていただきたいと思います。

    この記事を書いた人

    慶kei鍼灸院院長:松田慶子/国家資格:鍼灸師免許取得

    免許取得前は整体師として身体に携わる仕事に従事。
    免許取得後は仙台市内の鍼灸整骨院にて年間2,000件ほどの施術を行っています。

  • 胸の筋肉のコリ

    胸の筋肉のコリ

    「バストアップの美容鍼はできますか」
    とのお問い合わせを頂きましたが残念ながら当院ではバストアップに特化した知識と症例はありません。お役に立てず申し訳ございません。
    せっかく頂いたお問い合わせなので胸の筋肉のこりについてコラムを書かせていただきます。

    胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)

    胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)はデスクワークやスマホの使用などで凝り固まりやすい筋肉です。
    特に小胸筋は肩甲骨に付着するので、硬くなると肩甲骨を身体の前面に引っ張ってしまい「肩が辛い」と感じやすくなります。
    また猫背や巻き肩という姿勢不良の状態になってしまいます。
    さらに慢性的になると胸の筋肉そのものも痛くなり、特に女性の方は乳がんを疑ってしまうような苦しさを感じる方も多くいらっしゃいます。

    また胸の周りには鎖骨下リンパ節や腋窩リンパ節などがあり、胸の筋肉が硬くなるとリンパの流れも滞ってしまい美容面での悪影響や、それこそ乳がんが出来やすい環境になってしまう可能性があります。

    当院で出来ることは

    あくまでも胸の周りの筋肉をほぐし、胸筋の硬さが原因で起こっている乳房のハリの無さは鍼で対応できると思います。
    ただし、胸を支えてキレイな形を保つ働きをしているのは「クーパー靱帯」という靱帯です。
    靱帯はもともと硬く伸縮性に乏しい組織で、一度伸びてしまったり損傷してしまうと元には戻りません。
    加齢や出産、授乳などで伸びてしまった靱帯のハリは残念ながら取り戻せません。
    もしそのような状態であれば、胸筋を鍛えて緩んだ靱帯の働きを補う事が必要だと思います。

    とは言え、前述したとおり胸周りの筋肉をほぐすことは肩こりの解消やリンパの流れの改善など良い効果がたくさんありますのでケアは欠かさず行って頂きたいと思います。

    当院の美容鍼では
    ■身体のバランスも整え左右対称顔を目指す60分コース
    ■身体の不調も取りながら身体の中からキレイを目指す90分コース
    の2つのコースでお顔と一緒に鎖骨周りの硬い筋肉をほぐす鍼を受けることが出来ます♪

    この記事を書いた人

    慶kei鍼灸院院長:松田慶子/国家資格:鍼灸師免許取得

    免許取得前は整体師として身体に携わる仕事に従事。
    免許取得後は仙台市内の鍼灸整骨院にて年間2,000件ほどの施術を行っています。

  • 陰陽転化

    陰陽転化

    12月22日に冬至を迎え季節が陰のエネルギーから陽のエネルギーに変わりました。
    暗くて寒い冬は私は正直好きではありません(苦笑)
    年齢を重ねた近年はクリスマスよりも、陰が極まり陽に転じる冬至が楽しみな日になっています。

    22日から数日過ぎただけで朝日のまぶしさが違うような気がしています。
    これから春に向けてどんどん陽のエネルギーが高進していきます。

    陰と陽

    東洋医学では全ての物は陰と陽に分類され、対立する陰と陽がバランスを取り合いながら存在すると考えられています。
    なんとなく陰と言うとネガティブで陽と言うとポジティブなイメージを持ってしまいますが、陽ばかりに傾いてしまうのも良くありません。
    例えば夜は陰で昼は陽ですが夜が無く昼だけになったら交感神経がたかぶり身体が休まらず身体を壊してしまいます。。。

    陰があるから陽があって
    陽があるから陰があります(陰陽互根)

    そしてどちらかのエネルギーだけが高進し続けることもありません。
    どちらかのエネルギーが高進し頂点に達するとそこから反対のエネルギーに転じて行きます。
    これを「陰陽転化」と言います。
    季節でいうと冬至と夏至がこれにあたります。

    当院のロゴにも使用している私も大好きな陰陽太極図はこのような陰と陽のバランスを表しています。
    陰と陽はちゃんとうまくいくようにお互いがバランスを取りながら存在し、そんなバランスが保たれることで私たちは健やかに生きることが出来ています。

    近年、引き寄せの法則だったり宇宙の法則だったりで言われている
    「嫌なことばかり続かないよ」
    「嫌な体験の裏には良い未来への導きがあるんだよ」
    などという事って結局陰陽論の事だなと思います。

    近年しきりに言われていることがもう何千年も前には生きる知恵として確立されていたのだからやっぱり東洋医学は素晴らしい!!!

    この記事を書いた人

    慶kei鍼灸院院長:松田慶子/国家資格:鍼灸師免許取得

    免許取得前は整体師として身体に携わる仕事に従事。
    免許取得後は仙台市内の鍼灸整骨院にて年間2,000件ほどの施術を行っています。